桃始笑  ももはじめてさく

やわらかい日差しの中桃はじめてさく。心なしか 町ゆく人の表情にも笑みが溢れて。

微笑むのは花だけでなく、人、人、人…。可憐な花が咲く姿は、まるで女性が微笑むかのように

桃の花が咲き始めるころ。心なしか町ゆく人の表情にも、笑みが溢れて。昔は、花が咲くことに「笑」の字を使っていました。可憐な桃の花が咲く姿は、女性の微笑みに似ていませんか。そんな笑みに合うのは、艶やかな頬や口元。昔の女性の美容について見ると、江戸時代の美容本『都風俗化粧伝』は、鼻を高く見せる方法や、目尻が下がっている人に合うアイメイク、保湿を重視した洗顔方法などを図入りで紹介。ほかにも、春夏秋冬ごとの化粧、物見遊山や観劇用、子持ち女性用…とTPOに応じたメークも見られました。現代の女性誌と通じる内容に驚くとともに、江戸女性の美意識の高さがうかがえますね。女性の「年を重ねる気持ち」や季節を感じて表現する感性は、変わらないのかもしれません。花が咲きほころびるのを眺めつつ、江戸の女性に親しみを感じる春の一日です。

撮影場所:府中郷土の森博物館

Fuchu city local forest museum

6-32 Minami-cho, Fuchu-shi, Tokyo, 183-0026
Representative Telephone: 042-368-7921

Opening hours: 9 am – 5 pm (Admission is until 16 o’clock)