雞始乳 にわとりはじめてとやにつく

 

七十二候最後の候。 にわとりが日の長さから春の訪れを感じて、卵を産み始めるころだそうです。 私たち日本人が年間に食べる卵の数は約330個。世界では珍しく、生卵まで食べてしまう卵好きな民族です。 ところが、遠い昔、鶏は神聖なる鳥として崇められ、その鶏の基になる卵を食べるなどということは思いつきもしなかった時代があったそうです。 その卵を食べるきっかけになったのは室町時代にヨーロッパから卵を使った南蛮菓子、「カステイラ」や「ビスコイト」が伝わったからだといわれています。 初めてそれを口にし、そのあまりの美味しさに、すっかりとりこになってしまったのでしょう。 そう考えると今も昔も美味しいものは変わらずに美味しいのですね。

烏骨鶏の卵使用のカステラ 有満紀子/はるひ野天然酵母研究会主宰 パンマイスター

Castella with eggs of silky fowl

連絡先/contact:haruhinopre_flower@yahoo.co.jp Japanese Pastry by Noriko Arimitsu

コラム 石割繁子 : Column Shigeko Ishiwari