鱖魚群 さけのうおむらがる

鮭が川を遡上するころ。川の上流で生まれた稚魚は、海へと下ったのち、数年かけて産卵のために自分の生まれた川へと戻ります。

懸命に命をつなごうとするその姿は、生きることの尊さを私たちに教えてくれるよう。

そして、無事に役割を果たすと、鮭はその生涯をそっと終えるのです。広い外洋に出た鮭が自分のふるさとの川に戻ることを「母川回帰」と言います。なぜ帰るのか、どうして辿り着けるのかは多くの謎に包まれています。なんと神秘的でしょう。

その命をいただいている私たち日本人。おにぎりに、お茶漬け、酒粕漬け…。日本の食卓に欠かせないものですね。海外にいる際、鮭茶漬けを口にすると、すっと故郷に戻った気持ちになったものです。

今日もその命に感謝しながら、豊かな食卓を囲みます。

 

Japanese love to eat OCHAZUKE, casual meal, pouring green tea to rice. We can eat it with salmon, UMEBOSHI, wasabi and others as like.

お茶漬けと煎茶

「お出汁は何ですか?」

このお茶漬けには、昆布や鰹などの出汁を使っていません。煎茶に含まれる“旨味”の成分が、お米と鮭の味わいを結んでいます。この“旨味”は、英語表記する時も「UMAMI」として、海外でも認められ始めています。食味繊細な日本人ならではの組み合わせと言えるでしょう。鮭は、紅鮭のカマの部分、薬味には大葉を使いました。

バリエーションとして、京番茶を使った香ばしいお茶漬けもさっぱりとした美味しさがあります。旨味を感じる煎茶のお茶漬けは高級料亭の味、京番茶では、食事後の締めにふさわしい、さらりとした味わいを楽しむことができます。

 

 

茶とお茶漬けの紹介 紹介・販売者 指田千歳 鮭茶漬け用に吟味された茶葉

Tea Coordinator CHITOSE SASHIDA Tea Master KIYOMI UCHINO Photo SAKE CHAZUKE

コラム 桂浜名月 Column KATSURAHAMA MEGETSU