麋角解 さわしかのつのおつる


「麋」は大鹿のことで、古い角を落として生え変わらせるころ。
日本では、鹿は古くから歌に詠まれてきた題材の一つ。万葉集にも60首以上の歌に登場します。

その多くは、鹿が恋人を求めて鳴く声に、わが身の恋人や妻を想う寂しさを重ねたものです。
あしひきの 山下響め鳴く鹿の 言ともしかも我が心夫

山の下まで響きわたる鹿の鳴き声に心惹かれます。私の心の夫の声が聞きたい…。
つれない恋人を想っているのでしょうか、それとも、離れた恋人を恋しく想っているのでしょうか。通い婚だった万葉時代。情感あふれる恋人たちのやり取りに思いをはせてしまいます。
もうすぐ1年が締めくくられます。あなたの大切な人は、そばにいるでしょうか。それとも、離れているでしょうか。ともに過ごした1年を思い出し、お互いに感謝しながら…、新しい年を迎えましょう。

花瓶:『競演』, Title  『Competition』Vase with Sand blasting by Minako Shinjyo
新城美奈子
May Craft 186-0004 東京都国立市中1-9-4国立ビル203号室
Minako Shinjo
May Craft Kunitachi bldg. 203 1-9-4 Kunitachi Naka Tokyo Japan 186-0004

花:葉ボタン、ミツマタ、ポピュラス(アートフィシャル)Yoko Miyashita  Flower : Preserved flower petit lapin

コラム 桂浜名月, Column KATSURAHAMA MEIGETSU